最初はテニス部の顧問をしていたのですが、かつて和太鼓部をつくったものの人数減少により一旦活動が停止になった話を聞きました。ある時、生徒会の生徒と「その時の和太鼓があるし、学校行事で和太鼓を演奏してみては」という話が持ち上がりました。そこで、和太鼓をやっている方に相談し、生まれて初めてちゃんとした和太鼓の演奏を間近で見せてもらったんです。あまりの迫力に感動しました。和太鼓の素晴らしさを知って、しかも生徒もやってみたいと思っているなら、「和太鼓部を復活させよう!!」と。お祭りや老人ホームのイベントなどで地域に貢献できるとも思いました。テニス部の顧問も忙しかったのですが、両立して活動を始めることにしました。
目の前の生徒がやる気になっているタイミングを逃したくないし、その時、始めない選択肢はないと思いました。やりたいことに挑戦できる、登校が楽しみになる学校にしたい、と思っています。また、「北風と太陽」で例えるなら、「太陽」に徹して生徒たちと接したいと考えています。でも教師というものは本当はもっと厳しさがいるのではないかと、時々自問自答しながらですが……。